答え:コントロールしやすいから!
あ、どうも!ひーろちゃん!です。
これまで何度か、このブログでも私自身の自転車の画像を載せてきたのですが、お気付きになりました?そう、私の現在保有している自転車は全て、フレーム断面が円形なのですよ!
要するに、フレームチューブが丸パイプって事だな!
まぁそういう事ですね。
現在、特にロードバイクにおいてはエアロロードが主流となっていますね。ザックリ言えばですが、これらのバイクのチューブ断面は、縦に長い楕円形もしくは長方形の様な、横から見るとパイプでは無くまるで板のように見えます(要するに平べったい)。
最新の自転車はカッコイイ!!!
これは私自身も感じます。
- キャノンデール :システムシックス
- スペシャライズド :Sワークス ヴェンジ
- サーヴェロ :S5
- トレック :マドン 等々
こんな造形の自転車なんて一昔前では考えられなかったですが、カーボンと言う造形自由度の高い素材と技術力向上により、ここまで進化して来たという事です。プロ選手でない以上、自転車は趣味の世界と言う方が大半でしょうから、やっぱり最先端の自転車に乗りたい!とか、とにかくカッコイイ自転車に乗りたい!と言う思いは至極当然な事と思います。
ところが、ひーろちゃん!は何故かこのエアロロードとか、あるいはエアロで無くても何かしらの造形が施された(例えばパイプ断面が四角形とか)自転車にはソソラレナイのです。現状、乗ってみたい!との興味は有れど、買ってまで保有したいという感覚は無いんですよね(笑)
結局、丸いチューブの自転車がイイ!
という訳で今回は、そんな時代に逆行する様な考えが何故生まれ、そして拘りとして持つ様になってしまったのか。今回はそんなお話を書いて行ってみようと思います。
初心者時代に保有した2台のロードバイク
以前にも書いた事があるのですが、ロードバイクを初めて間も無くして2台のロードバイクを保有する事になりました。それが、
- ANCHOR:RHM9SL
- Cannondale:CAAD9-6
初心者時代に2台のロードバイクを保有なんて贅沢な話しだと我ながらでも思いますが、実はこの時の経験と体験が今回の話しのみならず、その後の自転車選定や考え方に大きな影響を与える事になりました。
◇形のANCHOR 〇形のCannondale
標題の通り、フレーム断面がそれぞれ ANCHOR RHM9SL は◇形、Cannondale CAAD9-6 は○形でした。ちなみに、ANCHORはカーボンフレーム、Cannondaleはアルミフレームです。自転車の性能は、フレームの断面形状で全てが決まる訳では当然ありませんが、大きく影響しているのは間違いないと思っています。その他性能や特性を決める要因として、
- フレーム素材
- 剛性値(68tとか6061番など)
- ジオメトリー
- サイズ 等
その上で、敢えて言います。
ANCHOR RHM9SL の方が乗りずらかった…。
当時のブリジストンの最先端技術にて開発されたカーボンフレーム。アルテグラのコンポで組み上げたそれは、当時はエントリーグレードに成り下がっていたティアグラ仕様のアルミロードバイクよりも、断然乗りずらかった(笑) 言い換えれば、
気持ちよく(コントローラブルに)走れなかった…。
レース機材だからなのか?
「ANCHOR RHM9SL はプロチームの選手たちが使うレース機材だ!素人が気持ちよく乗りこなせる代物じゃないぞ!」
と言う声も聞こえて来そうだが、であるならば
「Cannondale CAAD9 だって、元はレース機材。ダミアーノ・クネゴが、2004年にジロ・デ・イタリアを制した際にも操った事で有名なほどだ!そう考えれれば、レース機材としてはCAAD9の方が格上だろ!」
と、まぁ単純に比較すればそうなってしまうのですが…。
いずれにせよ、それぞれがレース機材として考えた場合、単純に考えれば同じ土俵と言う事になってしまう。であるならば、あの乗り易さの違いはどこから来るのか。単純に素材が要因?それならカーボンの方が振動吸収性も良いはずだ…。
まぁそんな事を考えながら、平日は通勤でCannondaleで休日はロングライド等でANCHORと、必然的に乗り比べをしながら、色々と考えてみたりしていました。なんか、これが妙に面白かったんですけどね(笑)
ニュートラルな反応こそが気持ち良かった!
あ、どうも。物理が2のひーろちゃん!です(笑)
物理の事は良く分かりません!(笑) あくまで、感覚として感じた事を物理的な言葉を使ったりしながら表現していきますので、そこは察して行ってください!www
異形チューブがもたらすストレス
最近のエアロロードも試乗程度ですが何台か乗った事があります。感想としては、
- やっぱり縦の剛性は凄いなぁ~
- 良い反応するなぁ~
- 確かに風を切り裂いてる感あるわw
- 自転車によっては横剛性が…
- とにかくオーラがすげぇ~(笑)
良くも悪くも、これが最先端バイクなんだと感じつつ、次に思った事が
気持ちよくない…
簡単に言ってしまえばですが、前述のANCHORとCannondaleの時と同じ様なと言うか、似た様な感情がやはりそこにはありました。上手く言えないのですが、コントロール上のシチュエーションにおいて、体や脳に伝わってくる感覚がその時々で違うんです。
例えば、
- 縦にペダルを踏み込んだ時
- バイクを振った時(ダンシング時など)
- コーナーを曲がる時 等
そこをコントロールしていくのが醍醐味のひとつだ!という考えもあるのでしょうが、自分にとっては何故かストレスという感覚が大半を占めてしまいます…。
結局のところ、〝不自然さ〟と言う感覚が先立ってしまう様で、どうにもこうにもナチュラルな感覚で自転車に乗る事が出来ません。単に自分の実力不足なのかもしれませんが…。
応力の不均等?が起こる多角形・複雑造形チューブ
自転車を走らせている時、常に何かしらの応力が発生している訳です。それこそ、走る・曲がる・止まるの基本動作時に掛かる応力、路面状況から来る応力など、それぞれのシチュエーションでも細分化すれば、それこそ様々なパターンでの応力が自転車には掛かり続けている訳です。
これが、縦に断面が長いチューブだったり多角的な形のチューブだったりだと、応力の掛かり方や掛かる部分で細かく性格を変えてくる様に感じます。そして、それによるメリットも存在する事は承知です。それこそ、
- 反応性の向上(キレのある加速)
なんかは代表的なひとつかもしれません。
ただ、それらは感じるに、フレームのどこかしらの地点もしくは部分に集中して、あるいはより多くの応力が掛かる事により成り立つ部分であり、そこのポイントを外れるとまた違った反応が返ってくる訳です。
もちろん、そう言った特性を享受しながらバイクを走らせるという事は、楽しかったり面白かったりする要因のでもあるでしょう。そう言った意味においては、私自身これらのバイクに乗る事はもちろん楽しいと思えますし面白いとも思えます。ですので、決してこういった自転車や性能を否定している訳では無いのです。
ただし、どうしても気持ちよいと思えない…。
応力が均等!角が立たない○形チューブ

話しが最初の方に戻りますが、初心者時代にチューブ断面に興味は持てど、実はそこまで真剣に捉えて考えてはいませんでした。実際、その後に保有する事になる自転車にも多角形チューブの自転車を保有したりもしていました。具体的には、
- CARRERA ESTREMO(ロードバイク)
- ORBEA TERRA(シクロクロスバイク)
これら2台は面白いバイクではありましたが、自身にとっては過剰すぎる剛性とやはり異形チューブから来るニュートラル感の不足で、後々悩まされる事となりました。
そんな頃に出会ったのが、
GRAPHITE DESIGN
丸いチューブの自転車が欲しいからと言う理由でこのメーカーの自転車を選んだわけではありませんが、結果として○形チューブの魅力を改めて感じる事となります。
やっぱりチャリのチューブは丸パイプだわ!
とにかく乗っててコントロールがしやすい。
丸いって素敵ね✨
反応がま~るく収まる!って事だな!
チャビの表現の仕方が正しいのかは良く分かりませんが、イメージとすればまさにそんな感じ!
イメージをもう少し具体的に表現するならば、
- 角が無いから変に固く感じる所が無い
- 平面が無いから弱く感じる部分が無い
つまり、どの角度でフレームに応力が掛かろうと、常に反応がニュートラルで一定に感じるのです。
これを個人的な表現として、
応力に対して角が立たない!
なんて言っています(^^;)
基本を得るには円形チュービングの自転車が良い!
あくまで個人的な考えです!
バイクコントロールがしやすいという事は
反応がニュートラルでコントローラブルとなれば、特に初心者にはそう言った自転車がおススメなのかもしれません。その理由としては、
- 走る
- 曲がる
- 止まる
の基本動作が掴み易いと思っています。さらにその理由を問われるならば、それは
- 余計な反応がフレームから出にくい
- バイクコントロールがし易い
そして、何より楽しい!
楽しいと言う事
楽しいと言う価値観については、人それぞれ千差万別でしょう。イコール、どこのメーカーのどんな形や性能の自転車であっても、乗っている本人が楽しいと感じているならば、それは文句なしにOK!な訳です。ただ、勘違いしてはいけないのは、世界的に有名な自転車メーカーのトップモデルは、誰をも楽しませる事が出来るのか?となれば、答えはNO!です。
自転車はあくまでも道具である!
この言葉と価値観、これは前述の GRAPHITE DESIGN とその自転車達から、私自身が学んだ事です。確かに見た目のカッコよさ・華やかさは、ライドの際のテンションや楽しさに大きく影響するが、どうしても肝心な事を忘れがちになってしまう…。
これは、私自身が身を以て体験した事です。ANCHORとCannondalenoを保有した時に気が付いていたはずだったのだが、イタリアの憧れていたメーカーの、それも当時のトップモデルに乗れるチャンスに目がくらみ、肝心な事を忘れて…と言うか追いやり、結局それを保有した。それが、
CARRERA ESTREMO
購入した当初は嬉しさや高揚感もあり、それはそれは楽しくて週末が来るのが楽しみだった。しかし、それは長くは続かなかった。もちろんそれはチュービングの形だけが要因では無かったが、フレーム剛性なども含め自身には非常に乗りにくい…いや、乗りこなせられる代物では無かったのです。
そういう意味においては、そのバイクをコントロールしきれなかったという事かもしれない。
自転車を、スポーツをする上での一つの道具として考えた場合、その道具がまず自分自身にとって使い易いかどうか。あるいは使いこなせられる代物か。もちろんカタログや展示品を見ているだけでは、中々その判断は難しい。試乗できれば幾らか情報は取れても、決してそれは濃くは無い。だから、自分はひとつの基準として〝円形チュービングの自転車〟を選択している。なぜなら理由は説明してきた通り。そして、その更に根底として、
道具はコントロール出来てなんぼ!
だからこそ真の楽しみが味わえる!
自転車は、あくまで機材(道具)スポーツです。自分自身に適した道具や機材を使う事が、そのスポーツを楽しむ大きな一つの要因になると思っています。チュービング形状だけで全てが決まる訳では無いですが、基準のひとつ・考え方のひとつとして見ても良いのではないでしょうか。
円形状で得られる物・失う物
エアロ効果を突き詰め、フレーム剛性を求め(特に一昔前)、カーボンと言う自由成型度の高い素材を駆使しされたその形は、昔と比べて非常に複雑になっていると思います。結果、それらを追求した事により得られたもの、手放したもの、それぞれ存在するでしょう。
〝エアロ〟という視点に立った時、チュービングの形状が円形の場合はその効果は最悪なのだそうです(笑) その意味においては、円形チュービングフレームはエアロ効果を失っています。つまり無い(^^;)
結局、何かを得るには何かを手放さないといけないと言う事なのでしょう。そして、それは人それぞれでしょうし、走りのレベル・脚質や特性によっても左右されるでしょう。
私の場合は現状において、
エアロ効果は必要ない!
そう思っています。逆に言えば、他に優先すべきものがある!と考えているからですね、優先順位としてはかなり低いです。
道具としての自転車を求めるとき、何が必要で必要でないか、それによって何を得られ手放すかを、それをきちんと考える事が大事なのかもしれません。
締め
最後に改めて言っておかなければなりませんが、
自転車はシンプルかつ複雑で奥が深い乗り物
という事です。つまり、一つの要因でその自転車の性能は計り切れないという事。
今回のテーマはあくまでひーろちゃん!自身が経験・体験した事から得た教訓みたいな物です。どんなに格好良くて美しくても、コントロールしずらい自転車は後々ストレスしかもたらしません。趣味の世界ですから、それもある種の楽しみ方かもしれません。ですが、余計な事を考えず、純粋に風を切って気持ちよく走る事の方が全然楽しくないですか?
という訳で、今回はここまで。
今回はチュービング形状について書いてみましたが、ほかにもフレーム素材の事だったり、自転車の重量の事だったりと、私なりに拘っている事がいくつかあります。今後、折を見ながら随時更新していってみようと思っています。
それでは、また次回!
次回もお楽しみにね~!
まったねー(*^▽^*)ノ))