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ひーろちゃん!の事

簿記検定試験まであと1ヶ月!気になる新試験制度を確認してみた。

こんにちわー、ひーろちゃん!です。

今回申し込んだ、日商簿記検定試験(統一試験)まで残り1ヶ月を切りました。いよいよって感じも芽生えつつ、遅れ気味の勉強に焦りを感じております…。(だから勉強せーっ!w)

ところで、日商簿記検定試験については、

  • 2020年12月からネット試験開始
  • 2021年6月より新試験制度による試験開始

と言った様な、長い簿記検定の歴史の中でも大変革!と言って良いくらいの変更がなされています。

なんだとーーーッ!Σ(゚Д゚)

恥ずかしながら、今回受験する身でありながら、新試験制度の事をよく理解していなかったので…、対策がてら少々調べてみる事にしました。だから、そんな暇あるなら勉強せーッ!(笑)

日商簿記検定試験のガイドライン

まずは、日商簿記検定試験を受験する際のガイドラインを見ていきましょう。

尚、新試験制度により追加された、新たな受験方式も踏まえて記載してみました。

受験方法

3級2級1級
統一試験
(ペーパー試験方式)
ネット試験
(CBT方式)
団体試験
(ペーパー試験方式)

まず、今回の新試験制度の適用に、

1級は該当しません

したがって、新試験制度による新たな受験方法については、3級・2級のみに適用となります。それに伴い、上記の表の通り新たな受験方法が追加されました。

受験料

3級2級1級
受験料2,850円(税込)4,720円(税込)7,850円(税込)
※ 別途、事務手数料等が掛かる場合があります

受験料については、従来から変更はありません。また、3級・2級については受験方法による料金の違いはありません。

統一試験およびネット試験・団体試験の実施日

統一試験

3級2級1級
6月第2日曜日 9:00開始第2日曜日 14:30開始第2日曜日 9:00開始
11月第3日曜日 9:00開始第3日曜日 14:30開始第3日曜日 9:00開始
2月第4日曜日 9:00開始第4日曜日 14:30開始
※変更になるが場合もあります

統一試験については、従来通り3級・2級は年3回、1級は年2回と変わりはありません。

ネット試験・団体試験

  • ネット試験:随時受験可能
    • ネット試験については、インターネットより随時受付が可能。
    • 予約可能日時から希望日を選択し受験。
  • 団体試験 :随時施行
    • 企業および教育機関等が受験を希望した日時

試験会場

統一試験全国の商工会議所、もしくは商工会議所のしている会場
ネット試験全国100か所に設置されたテストセンター
団体試験各企業や教育機関等が用意した会場

ネット試験については、自宅のPCで受験が出来るわけではありません。最寄りなどのテストセンターにて受験する事となります。

受験資格と受験科目

3級2級1級
受験資格なしなしなし
受験項目商業簿記商業簿記
工業簿記
商業簿記:会計学
工業簿記:原価計算

受験資格はどの級も必要ありません。また、3級・2級の同時受験も可能です。

団体試験について

「団体試験」とは、企業や教育機関等が自らの社員・学生を対象に団体での受験を希望する場合、その企業や教育機関等が用意した場所を試験会場とし、そこへ地元商工会議所がペーパーの試験問題を持ち込み、年3回の統一試験日に係わらず随時施行する試験方式で、2021年7月からの施行を予定しております。また、受験料、試験時間、合格基準は統一試験・ネット試験と同様となります。

日本商工会議所 ホームページより

試験方式は統一試験と同様であり、以降は統一試験方式(ペーパー試験方式)にまとめて記載していきます。

新試験制度による主な変更点

受験方法や試験方式のみならず、出題形式なども新制度により改定されています。

試験時間

旧試験制度新試験制度
3級120分60分
2級120分90分

3級・2級共に試験時間が短縮されました。この時間短縮だけを捉えて難易度が下がったと捉える事は避けた方が良いでしょう。単純に、時間に追われて難易度が上がってしまうという事も考慮しておいた方が無難化と思われます。

出題形式:3級

旧試験制度新試験制度(見込み)
第1問仕訳5題:配点20点仕訳15題:配点45点
第2問補助簿、勘定記入等:配点10点前後補助簿・勘定記入等2題:配点20点
第3問試算表等:配点30点前後精算表、後T/B、B/S、P/L等:配点35点前後
第4問補助簿、勘定記入等:配点10点前後
第5問精算表、後T/B、B/S、P/L等:配点30点前後
満点/合格基準100点/70%100点/70%
※ 新制度試験での出題形式は見込みであり、保証されるものではありません

まず、新試験制度では問数が5⇒3へ減らされています。そして、なにより大きいのは、

試算表の出題が見込まれていない!

簿記経験者の方であれば分かるかと思いますが、この試算表がまぁ時間掛かるんですわ。そして、自分なんか最後貸借一致しないし。ここの克服が大きな課題だったんですがね、本当に試算表の問題が出ないなら助かります(^^;) 試算表解くだけでも40分くらい掛かるので、この分での時間短縮が大きいのかもせれませんね。

あと、仕訳は10⇒15題と増えてますが、ここはちゃんと勉強しておけばサクサクと行けるポイントですね。配点も45点と大きく見込まれているので、確実に取っておきたい所かと思います。ただし、60分しかない試験時間を考えると、本当にサクサクいかないと逆にヤバくなるかもしれません(^^;)

出題形式:2級

旧試験制度新試験制度(見込み)
第1問仕訳5題仕訳5題:配点20点
第2問各種計算問題各種計算問題:配点20点
第3問決算型の総合問題決算型の総合問題:配点20点
第4問工業簿記の問題工業簿記の問題:配点28点
第5問工業問題の問題工業問題の問題:配点12点
配点各20点(商業60/工業40)商業60/工業40
※ 新制度試験での出題形式は見込みであり、保証されるものではありません

2級については、私自身がまだ取り組んでいないので、詳細については分かりません。上記の表を見ている限りでは、従来とさほど差が無い様に感じますが、試験時間の短縮を考えると、内容自体はもちろん改定されている事が大いに考えられます。

3級にしても2級にしても、スピーディーかつ正確な回答が求められそうですね!

ネット試験について

今回、ひーろちゃん!は従来型の統一試験で、簿記3級の試験に挑む事にしました。もちろんネット試験制度が出来たのは知っていたのですが、いくつかの理由で今回は選択しませんでした。ですが、今後また試験を受ける時が来たら(3級の再受験にならぬ様にしなくてはw)、ひとつの選択肢として考えたいなと思っています。

そこで、簡単ですがネット試験の概要をここで見ておきたいと思います。

受験料・試験時間・出題形式は変わらない

前述までの通り、受験方法の違いにより変わる事はありません。また、問題の難易度も、選択した試験方法によって変わる事は無いとの事です。

ただし、パソコンに向かって試験を行うので、ペンを握って紙に書くという試験形式ではありません。その為、ネット試験ならではの方法や注意点なんかもあったので、以下に書いていってみようと思いまうす。

過去問が通用しにくい

ネット試験の場合、出題範囲の問題を自動で生成された問題が各受験者に割り振られるという事の様です。つまりどういう事か。それは、

各受験者ごと出題内容が違う!

という事。仮に同じ日、同じ会場で同じ検定級の試験を何人かで受けていたとしても、出題内容は各自違うという事です。だから、それが過去問とどうつながるの?と思われるでしょうが、よく考えてみて下さい。前述した出題範囲という事は、簿記3級ないし2級の項目すべてが対象です。

えっ?そんなの当たり前じゃん!

と言う声も聞こえて来そうですが、これまでは過去の試験問題をいくつも解いて、出題範囲を予想しながら傾向と対策を行ってきたわけです。しかし、ネット試験では過去問に関係なく、自動で問題を生成するので、いわゆるヤマ勘で出題を絞って勉強するのが難しくなるわけです。

つまりは、全部をトータル的にオールマイティに勉強しておく必要があります。

さらに、各受験者ごとに出題される内容も違うので、余計に出題傾向を予測する事は難しくなりますね。ただし、出題形式にそっての出題にはなると思うので、その辺の傾向と対策は取れるかもしれません。

プルダウン式+入力式

選択式の問題が出題された時、ペーパー試験だと選択肢が問題文に一覧にされているかと思います。ネット試験では、回答入力マス(セル?)がプルダウン式となっていて、その中にある選択肢から回答を選ぶ形の様です。

回答時の注意事項

カンマは自動入力される

金額を入力する際には、数字のみ入力してください(文字や円マーク等を入力すると不正解となります)。カンマを入力する必要はありません。

日本商工会議所 ホームページより

1,0001,000,000の様に簿記でも3桁ごとにカンマを記入する事になるかと思いますが、ネット試験ではカンマは自動で入力されます。つまり、

1,000⇒〝1〟を1回〝0〟を3回打つだけ

他の操作は一切必要が無い。むしろ、カンマや円マークを打ち込むと不正解にされてしまうらしいので、気を付けなければいけません。

勘定科目の使用は、借方・貸方それぞれ1回のみ

仕訳問題における各設問の解答にあたっては、各勘定科目の使用は、借方・貸方の中でそれぞれ1回ずつとしてください(各設問につき、同じ勘定科目を借方・貸方の中で2回使用すると、不正解になります)。

日本商工会議所 ホームページより

例えば、商品を10,000円を掛けで売り上げて、先方負担の発送費1,000円を現金で支払った。このケースの場合、

借方貸方
売掛金  10,000
売掛金   1,000
売上  10,000
現金    1,000

上記の通りで記入しても内容的には間違いでは無いですが、同じ借方記入欄に売掛金が2回使用されてしまっています。この場合ネット試験では不正解にされてしまうとの事です。したがって、

借方貸方
売掛金  11,000売上  10,000
現金    1,000

この様な形で入力しなくてはならないという事です。

ひーろちゃん!がネット試験を選択しなかった理由

空きさえあれば、自分の好きなタイミングや希望する日時で受験が可能なネット試験。便利ですし、これまで以上に経理や会計士、税理士と言った先のキャリアまで見越してより進みやすくなった部分も多いでしょう。

しかし、ひーろちゃん!はネット試験にもデメリットはあると感じています。今回ひーろちゃん!がネット試験を選択しなかった部分ですね。それは、

  1. 時間的メリハリがつかない
    • 強制的に日時が決まっていないので、ケツを決めて追い込みづらい
  2. 過去問を有効活用したい(傾向と対策)
    • 傾向と対策も活用し、少しでも合格率を上げたい
  3. 入力ミス(勘定科目の重複)等を防ぎたい
    • 簿記初心者の自分が、勘定科目を2回入力してしまう心配。
    • ペーパー試験なら正解に判定してくれるはず?

もちろん、入力ミス=記入ミスと言う同じ様なリスクもあるでしょう。傾向と対策による過去問の活用もと言っても、簿記初心者の自分からしたら、3級すべてをオールマイティに勉強する必要があるでしょう。

統一試験(ペーパー試験方式)ネット試験(CBT試験方式)、どちらが良いとか悪いとかではなく、あくまで今回のひーろちゃん!にとって、合格率が高いのはどっちだろう?と考えて選んだ結果に過ぎません。それに、ひーろちゃん!が今回簿記試験を受ける目的は、簿記の知識を習得する事!今ここで経理職へ付きたいからとかではなく、将来の自身の資産形成の為のスキルが欲しいから!と言うのが主目的です。

それだったら、傾向と対策云々じゃなくね?と、まぁその通りなんですが、どうせやるなら合格したいし、日時のケツが決まってる統一試験の方が、きちんと自分を追い込めるかなと思ったからなんですね。

いずれにしても、受験方法の選択肢が出来た事は良い事だと思うので、自分に合った試験方法と勉強方法を考えてみて下さい。

あと1ヶ月、最後まであきらめずに!

統一試験を受験される方は、本試験まで残り1ヶ月を切りました。それぞれの方がそれぞれの目的の中で頑張られているかと思います。

ひーろちゃん!も久しぶりの資格試験で、しかもこんなに勉強しているのは、たぶん20年以上ぶりだと思います(笑) 毎日夜になると机に向かっているだけなのですが、元々勉強が苦手なせいなのか、疲労蓄積もハンパないです・・・(^^;)

それでも今回、誰の為でもない自分自身のために、頑張って(`・ω・´)決めた事。まだまだ分からない項目も多くやっぱり本試験心配ですが、、、。

だーかーらーーー、ブログなんて書いてないで勉強しろよー(`・ω・´)

まぁブログはブログって事で…(^^;)

とにかく、結果はどうなるか分からないですが、最後まであきらめず頑張ろうと思います。

簿記受験生の皆さん、一緒に頑張りましょう٩( ”ω” )و

という訳で、今回はここまで!

まったねー(*^▽^*)ノ))

参考資料等
  • 日本商工会議所ホームページ
  • 通信教育のクレアール    等