こんにちは、ひーろちゃん!です
最近、私のメインバイクである東洋フレームのCX車が、生まれ故郷への里帰りでドナドナしてまして。久しぶりに GRAPHITE DESIGN の「WROCCA」と言うCX車を引っ張り出して乗っています。最近はめっきり乗ってあげられる機会も少なくなっておりましたが…。
当ブログやアイキャッチ画像でもたびたび登場させている WROCCA ですが、この自転車の事を知っている人は、今現在どのくらい居るのでしょうかね?(笑) GRAPHITE DESIGNが自転車事業から撤退してもう6年ぐらいになるでしょうか。もはやメーカーとして存在していない会社の(ゴルフ事業は健在です!)自転車を語ったところで、見向きもされないかもしれませんが。だからこそ、敢えて声を大にして言いたい!
WROCCA は、GRAPHITE DESIGN が生んだ最高傑作車だ!
これは、先日この自転車に乗って、改めて頭に浮かんだ言葉です。日本にも自転車メーカーがいくつか存在し、名車と言われる自転車も歴史上いくつか存在しています。この〝WROCCA〟も、その名車に数えられる一つではないかと、個人的には思っているのです。しかし、その誕生からメーカー終焉まで、あまりスポットライトを浴びる事は無かったように思います。
日陰に隠れた名車
今回は、久しぶりにこの自転車に乗って改めて感じた事や感動した事。それらを書き綴りながら、この自転車の事を知って貰えたら良いなと思っています。
少々長くなりそうなので、前編と後編に分けてアップしていきますね!
久しぶりに乗ったらメチャ感動した!
ディスクブレーキ化という時代の波には贖えず、3年ほど前に以前から憧れていた東洋フレームのCX車を購入しました。こちらもたびたび登場させている、フルスチールCX車のCX-Dという車両ですね。この自転車も、日本が誇る名車だと思っています。まぁこちらの自転車の話しはまたの機会として。
暫く、スチール(クロモリ)の自転車ばかり乗っていたので、久しぶりにカーボンフレームの自転車に乗ると、それはそれで新鮮な感覚もありました。ワイドリムなホイールとディスクブレーキになれた体で、リムブレーキ車のナローリムなホイールを履かせた自転車という部分にも、そんな感覚をもたらしたのかもしれません。とは言え、それらの要因で感動したとか言う話ではありません。
「こんなに良かったっけ?」
走りは快調、気持ちよく走る、綺麗にまがる、止まるは…やっぱディスクには(笑) さらには、スチールバイクには無い軽さがある。とは言っても、カーボンバイクの中では重量的には重い方(笑) 安定感もしっかりあって、絶妙なしなり具合がなんとも言えない。やっぱり時代は変わっても、良い物は良いのだなぁ~と思ったりもしていました。
今回感じた感動は、やはりGRAPHITE DESIGNならではの自転車造りと思想・設計がもたらしている部分が非常に大きいでしょう。次の項では、このWROCCAの主だった特徴を、私自身が感じている事を踏まえ、紹介していこうと思います。
特異な形状がもたらす恩恵
この自転車、一見シンプルに見えるのだが、実は所々特異な形状をしています。主だった箇所をざっと挙げてみると、
- 丸太の様な形の極厚フォーク
- 湾曲したトップチューブ
- 接続角度が何かおかしいパイプの接続部分
見た目を重視する人からすると、なんだこの変な形をした自転車は?なんて言って見向きもされないかもしれませんね。しかし、そんな独特な造りこそが良い仕事をしてくれている様に思います。
丸太で極厚なフォークありきのWROCCA

このフォークのおかげで、オフロードなんかでも 安心して 快適に 安定感抜群で 走れるように思います。何だろう、不思議な感覚もあるのですが、とにかくこのフォークがメチャクチャ良いのです。オフロードを走れる自転車のフォークだけをとって評価した場合、自分の中ではこのフォークがダントツ1位に輝きます🥇
しかしこのフォーク、表題にある通り普通じゃありません(笑) その形状は、エンドに近づくにつれ、その形は丸太に近づきます(笑) いや、それだけなら探せば似たような〝形〟のフォークはあるかもしれません。しかし、WROCCAのフォークが異常なのは何も形だけじゃありません。
フォーク重量 560g
これの意味するところが分かる方はマニアです(笑) ちなみにこのフォーク、カーボンコラムですw。以前インターネット上ですが、このフォークの断面の写真を見た事があります。はい、メチャクチャ極厚ですwww。通常、自転車のフォークは300g台から重くても400g台なのだそうです。つまりは…お分かりですよね!
基本フォークは剛性が高い方が良いとは思いますが、ヘッド周り含めた過剰な剛性はむしろ乗りにくい様に感じた事が過去にありました。⇐知り合いの自転車で(^^;) しかし、このWROCCAのフォークはどっしりとした剛性感は感じますが、決して嫌な感じが無く、むしろ安心感と安定感をもたらし、またコントロール性も高いと感じます。
しいて言うなら、舗装路では剛性感が少々過剰かな?と思ったりもしますが、そこはオフロード車。未舗装路を走り出すとそんな感覚は皆無となり、むしろ安心感と安定感が秀でて来ます。ディスクブレーキ化されたフォークの剛性感とも違いますし、その意味ではリムブレーキ用のグラベル車両のフォークとしては、最高の一本と言えるでしょう。
あ、ちなみにフォークも軽い方が良いという場合、特にオフロードでは軽さと引き換えに失う物も多いので、よくよく考えましょう(^^)
湾曲したトップチューブがもたらす恩恵

ジオメトリーとすればホリゾンタル車ですが、何か形状は普通ではありません(笑) そう、よく見るとトップチューブが湾曲しているんです。こんなトップチューブの自転車は後にも先にも自分は見た事がありません(^^;)
おそらくは、快適性を向上させる為の設計であろうと思います。つまり、路面からの突き上げやショックを和らげる為という事でしょう。ただこの湾曲具合、剛性度合いの設計にもよると思いますが、あまりやり過ぎると進まないバイクになるのでは?と思います。推進力と言うか駆動のパワーはキチンと受け止めつつ、下からのショックは逃がす。このバランスが非常に素晴らしいんだろうなと感じます。
ただ一つ難点があります。それは、シクロクロスで降車行するとき、トップチューブに手が届きづらいという事www。そう、下方向に湾曲しているので遠いのです…。元清水エスパルスGKのシジマールみたいな手長人間なら丁度良いかもしれませんが(笑)
シジマールって言ってる時点で世代がバレるな(笑)知らない人はググって(^^;)
BBとダウンチューブの接続がおかしい

普通、ヘッドチューブから真っすぐ伸びてBBと接続されているのが普通です。と言うか、そういう自転車しか見た事ありません。が、この自転車は違いました。BBの少し前方にワンクッション置き、くの字に屈折させながら接続させています。正直、この部分は走りや快適性にどう影響しているのかは分かりません。
しかし、一つ確実に言える事は、前三角が大きくなる事により腕を通しやすくなっている。つまりは自転車を担ぎ易いという事。シクロクロスなんかでは、階段セクションなど自転車を担がなければならないシチュエーションも多いです。レースでなくても、特にオフロードライドなんかでは障害物等により担がなければならないケースもある事でしょう。
ホリゾンタルフレームは、当然スローピングフレームよりも前三角は広くなるので、その時点で担ぎ易さなんかもアドバンテージになります。しかし、この自転車はそこから更にひと工夫されたと言った所なのかもしれません。
前編のまとめと、次回の予告
暫く振りにのったWROCCAと言う自転車。今回感じた感動は、この自転車を購入して初めて乗った時と変わらない感覚だったかもしれません。しかし、購入から8年経った今では、先ほど挙げた様なこの自転車ならではの特徴を知り尽くしており、それに基づいた具体的な理論・理屈で語れるようになっている事は大きな違いでしょう。
前編ではこの自転車の特徴を挙げながら、その特徴から感じられる具体的な感覚だったりを書いてみました。そして、それらの特徴は感動と言う感情的な要因となり、また大きな要素の部分でもあろうと思っています。
さて、次回の予告ですが、
- インプレッション
- これからの付き合い方
- 廃版車を紹介した理由と価値観について
こんな感じでお届けしてみようかなと思っています。
なんか、久しぶりにブログ書いたから変な文章になってるような気もしないでもないが…って、元々文才が無いだけですね(^^;)
ではまた次回。まったねー(*^▽^*)ノ